がるメタる!北米版を買ってプレーした-④(終)
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この記事は北米版、ないし日本版『がるメタる!』の重大なネタバレを含んでいます。
ゲーム全体の感想
手に入れるまでにゲーム本編とは一切関係ない一悶着(ゲーム本編とは一切関係ありません)があったりもしましたが、
Gal Metal北米版HPの力の入れ具合から、翻訳の際の熱は感じ取っていました。
そしてプレーし、このタイトルを見てその期待は確信に変わった。
第一話のタイトルを見て僕は思った「この翻訳は本気だ」
あの日本版のセンスバリバリなレタリングが英語になっても健在。
そして、「We are not alone」とはどういう意味だろうと思い調べると「"未知との遭遇"のキャッチコピー」と判明。
これを知った時の感動と興奮が如何ほどだったかわかるだろうか。
なんなら「この興奮を皆に初見で届けたいから」記事にするのはやめようと思ったぐらいだ。
とにかく、この翻訳は本気だ。そしてこの翻訳ができるなら北米版も安心だ。そう思った。
擬音もしっかり翻訳。
ロバやんは関西弁だったが君はイタリア訛りなのか
プレーする前から感じていた疑問に、「日本語でのキャラの話し方を翻訳でどう区別するんだ?」というものがあった。
例えば、龍虎の拳というゲームでは「ロバート・ガルシア」というキャラが関西弁を使っている。
これはロバートのイタリア訛りの英語を表現しているのだが、日→英という逆のパターンだとそうはいかない。
しかも、『がるメタる!』にはボイスがない。なので訛りでの区別は封印される。
そして、英語の一人称は全て「I」である。私も吾輩もうちも全部Iで統一されてしまう。
この制約の中でキャラの特徴をどう表現するのか?なんて思っていたらあっさり解決されていた。
その解法の鍵は音声での表現が出来ないぶん、マンガでは文字による表現が可能という点だ。
たとえば「Are you」という言葉一つでも、「Are you」とか「r u」とか様々な書き方がある。
しかしどの書き方でも、口にしてしまえば全部「Are you」である。
そう、文字表現だからこそスラングだったり、短縮形を使い分けて表現出来る。
実際作中でも、シンドリーとかキアちゃんはそういう表現を多く使っていて、若者言葉的な喋りをしている。
対してマニは正式な表現というか、丁寧な言葉。えりいは一語二語。(翻訳が楽なので超ありがたい。)
各自の喋り方がしっかり特徴付けられてる。いいよね。
メタルは全世界共通語
そして、実際プレーしてみると、言語の違いも気にならず、驚くほどゲームにすんなりと入り込めた。
日本版をプレー済だから当たり前だと思うかもしれないが、それにしても驚異のスムーズさだった。
要因は2つ、まずストーリーが漫画で進むのでちょっとぐらいセリフが理解出来なくても話を理解できる。
こういう長文はありますがそもそも日本語でも理解できていないので問題はない。
あと、英語でも日本語でも青木俊直さんの絵は最高。
そして、2つ目の要因がメインの音ゲー部分が言語関係なしにプレーできる。
UI部分の英語も中学レベルの簡単なものだし、そこで読めなくて詰まることはない。
ゲームの根底が日本版から変わっていない上に、その音ゲー部分も簡単に理解できる!楽しい!
そういう所の解説ではないのでゲーム性の話はしませんが、音ゲー部分がはなまるなんだから
それを同じく楽しめる(そして言語の壁もあってないようなものの)北米版の音ゲー部分もはなまるに決まってる!!
ただ、LINEでの会話パート、特に最初数話のゲームシステム解説も含んだ部分は翻訳に難儀します。
これが流れてくるんだから恐ろしい。
ただ、ここの選択肢を間違えたら詰むとかは無いし、
どうしても翻訳したかったらスクショ撮って後から辞書でも引けばいいので問題はない。ま、ちょっとは覚悟しておけ。
ただ、その怒涛の英語も裏を返せば
メタルは英語の勉強にもなる
この一連の記事でやったみたいに、全文読み取っちゃるぜ!!!ぐらいの意気込みでいけば割とマジに英語の勉強になります。
上で言ったように、スラング等が多用されているので、その辺も含めた勉強に…なると思う。
がるメタる!やってれば英語も出来る!ってことでお願いします!!!
やっぱりラストの展開はすごい!!!本当に最高なんだ!!!!!!
英語だろうが関係はない!!!!!語彙力が無くなるぐらい最高なんだ!!!!
あの展開をここがこうだったから…なんてできない!!!わかれ!わかってくれ!
結論
メタル最強だぜ!!!
最後に
擬音翻訳の担当方々椎美さんの擬音の配置ありがとうございました!!!!!!
the LAST GIG 「I'm the Guardian of Your Galaxy」
日本版…「僕こそが君の銀河の守護者」
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」…2014年公開のマーベルの映画。これSFに入るのね。
「誰も、僕が融合した子と、メタル部が世界を救ったことは覚えていなかった…」的な意味ですが、
「中継とかで演奏は見たけど最終話前のアレで忘れた」のか「そもそも演奏していたことを誰も知らなかった」のかどっちなんでしょうね?
翻訳どうこうは全く関係ない話ではありますが気になる。
一枚目 「mollusks」…軟体動物。「あのタコは何を考えてるのか」的な。
二枚目 LIke!!!Likeです!!!!!
心情としてはラスト付近の展開は撮ったスクショ全部貼りたいぐらいですが!
こらえて翻訳の際の要点だけかいつまんでいるので知りたい人は買ってね。
「Distorted Synopsis of Joy」
日本版…「万歓の歪曲性シノプシス」
「Distorted」…歪められた。 「Synopsis」…梗概やあらすじ(映画や小説の)。
がるメタる!北米版プレー感想、終わり。